冷房の効いた部屋でビールやアイスは当たり前。これでは体調不良が、夏バテの域を超えても仕方ありません。お腹の冷えは夏風邪、下痢、食欲不振、倦怠感に始まり、頭痛、肩こり、耳鳴、めまい、頻尿など不定愁訴の原因にもなります。長引く五十肩や腰痛も、お腹の冷えからの治療が必要です。
そのような時、必ず治療に加えるツボが「足三里(あしさんり)」です。このツボは、腹痛、下痢、嘔吐など胃腸の不調、膝痛や足のしびれなど足のトラブル、歯痛、歯槽膿漏などに効くとされています。夏バテ防止、冷房病対策には、市販の温灸(おんきゅう)を1日1個、夏場だけでも続けると良いでしょう。また、吐くに吐けずに苦しい時押すと、身体にとって必要があれば、自然に吐くことができるツボです。
俳人、松尾芭蕉も「足三里」に灸をすえて、奥の細道を旅したといいます。胃腸のツボは元気のツボでもあります。食品では、甘酒がお薦めです。昔は、「夏を乗り切るドリンク剤」といった感覚で愛用されていたようです。甘酒は、和歌の世界では夏の季語と聞きました。冬ではなく、夏の季語というところに、感受性の豊かさとお腹へのいたわりを感じます。冷えたお腹には、夏でもホットで生姜を加えれば、さらに温まることでしょう。生姜は、身体を温める力が強い食材です。
免疫力を上げるお灸のツボ
「足三里」
本日は、もう少し詳しく説明していきます。
足三里は、足の陽明胃経の合土穴で、膝の下に位置します。
詳しい場所は、ググってもらえればすぐにわかるので、ここでは説明しませんが、日本ではとても有名なツボで、特に松尾芭蕉が日本全国を旅する際にお灸をすえながら旅をした…
という事で、健脚のツボとして有名です。
実際には、足の陽明胃経…という事で、胃の経絡のツボなので、胃の変調の際に使う鍼灸師が多いです。
胃の変調とは、
胃もたれ
食欲が出ない
口内炎、口内アフタ、口唇炎
胃下垂
肩こり
大腿四頭筋の疲れ
足のむくみ
こんな事が胃に関係して起こる症状なのですが(一例ですよ!)
これらの症状が胃の変調によって起こっている場合には、足三里は非常に効果的な訳です。
さて免疫力が上がる…というのは、脾と胃を五臓の関係で見ていくと、母子関係にあたるのが「肺」になります。
脾(胃)が弱ると、子である肺が栄養されずに弱ります。
肺は、衛気(えき)といって、カラダのバリアに重要な役割を持っていますので、肺が弱ると免疫力が下がるのです。
もっと簡単に言ってしまえば、カラダの元気は胃腸の元気!
という事です。
「肉をたくさん食べてると100才まで長生きするよ!」
と患者さんがよくおっしゃいます。
確かに、100才まで長生きする方の多くは、好物が肉やアイスクリーム…
という事はよく聞くし、見てきました。
では全員がそれを実践すれば、100才まで生きられるのか…
無理です。
きっと体調を崩して病気になる方が増えると思います。
ここで着目しなくてはいけないのは「肉をたくさん食べてもしっかりと消化吸収できる、モンスター級の胃袋」という存在です。
東洋医学でいうところの「脾」と「胃」の機能ですね!
要するに「食べる物」ではなくて、
「食べたものを消化吸収する力」
それが大切なのです。
という事で、カラダが元気という事は胃腸が元気!!
という事はご理解いただけたと思います。
その働きを強くする為に、足三里の灸が効果的…となる訳ですね!
なお一度崩れた体調がどうしても戻らない…なんて場合には、はり灸は効果絶大なので、合わせてやるといいですよ!!
1 胃腸と免疫力は密接な関係にあります。
東洋医学では胃腸を整えるツボが沢山あります!
その中でも胃腸を整えて免疫力をUPさせるツボとして有名なツボが2つあります。
(1)足三里(あしさんり)
膝を軽く曲げます。膝蓋骨(膝のお皿)のすぐ下に内側、外側2つのくぼみがあります。外側のくぼみから約5cm下で、前脛骨筋の上に取ります。両方の母指を重ねて押すと、安定して押しやすいです。
このツボは胃腸を整えるツボとしては最も有名なツボで、多くの実験で胃腸への良い効果が立証されています!
お灸が良いツボですし、押すだけでもOKです。
押す場合は、5秒押して5秒休む、を10セット、左右両方のツボに行ってください。